「造成工事」とはどんな工事？作業内容について徹底解説
造成工事とは、住宅や会社、店舗などの建物を建てるための土地整備する工事のことをいいます。造成工事においてもっとも大切なことは建物を支える強固な土台の役目を果たすことです。建物を建てる際に欠かせない工事ですが、どんな場合にその真価が発揮されるのでしょうか。作業内容についても詳しく解説します。
造成工事の真価が発揮される3つのケース
造成工事は建物を建てる際に欠かせないものであるため、建物を建てるためには必ず造成工事が必要となります。しかし、実際にどのようなケースでとくにその真価が発揮されることになるのでしょうか。「土地の形を整える」「地盤の固さを調整する」「土地の傾斜をなくす」の3つケースについて、それぞれについて詳しくご説明しましょう。
土地の形を整える
一番活用しやすい土地の形は「四角」です。そこで、四角以外の形の土地についてはできるだけ四角になるように造成工事で形を整えます。四角に整えると、どんな建物を建てるにしても効率的に土地を活用できるようになります。
地盤の固さを調整する
もともと岩盤に近いような十分な固さがある土地であれば、地盤の固さを調整する必要はありません。しかし、田畑として活用されていたような土地は建物を建てるには柔らかすぎて、そのまま何もせずに建物を建てると地盤沈下を引き起こす可能性があります。
そこで、水分を多く含む土は取り除いて新しい土砂や専用の凝固剤を加えるなどして地盤の固さの調整を行います。この造成工事の後しばらくすると地盤が安定し、安心して建物を建てられるようになるのです。
土地の傾斜をなくす
山を切り拓いて土地を販売する際には、傾斜をなくして平坦にしなければ活用するのが難しくなってしまいます。そこで、造成工事によって斜面をすべて平面に変えるのです。
土地の傾斜をなくす方法には「切土」と「盛土」の2種類があります。切土とは斜面を切り取って平坦な土地を作るもので、地盤が強固で災害に強いという性質があるのです。一方で、盛土とは斜面に土を盛って平坦な土地を作るもので、造成工事後3年から5年経過してはじめて地盤が安定します。
造成工事の作業内容とは？
造成工事にはさまざまな種類がありますが、代表的な造成工事の作業内容には「整地」「伐採・伐根」「地盤改良」の3つがあります。
整地
「整地」とは、重機を利用して土地を平坦にしながら踏み固めることをいいます。伐採・伐根や地盤改良をした際の最後に行われる作業工程でもあり、どんな土地であっても建物を建てるための強固な土台を作るために欠かせません。
一口に整地といっても、その土地の利用目的によって少しずつ内容は異なります。整地作業において土地に雑草が生えないように一面に砂利をばら撒いてから転圧する方法が主流です。また駐車場などではアスファルトやコンクリートを敷いて舗装することもあります。また、古い建物を取り壊して新しい建物を建てられるようにするのも整地作業のひとつです。
伐採・伐根
「伐採・伐根」とは、長年放置されて草木が生い茂っている土地に対して行う作業です。雑草だけであれば、刈り取った後に除草シートをかぶせておくだけで済むことが一般的です。
一方で、木は驚くべきたくましい生命力を持っているので、根まで完全に掘り起こして取り除く必要があります。もしも根を取り除かなければ、建物が建ってから残された根から伸びた新しい根や芽が建物の基礎部分を突き破る可能性があります。また、腐った根を巣にしてシロアリが繁殖する可能性もあるので、この伐採・伐根作業はとても重要な作業のひとつです。
地盤改良
「地盤改良」とは、建物を建てるには柔らかい土地を強固に変える作業のことです。土砂や専用の凝固剤を加えるほか、建物を支えられるように地中深くに杭を打ち込むこともあります。
長期間建物の重さに耐えられるだけでなく、地震などの災害が起こってもびくともしない強固な地盤を作るために、さまざまな新しい技術が開発されています。建物を建てる前には必ず地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良を行いましょう。
まとめ
造成工事とは、建物を建てるための土地を整備して強固な土台を作る工事のことです。四角形ではない土地を整える時や、地盤の固さの調整をする時、土地の傾斜をなくす時に造成工事の真価が発揮されます。代表的な造成工事の作業内容には整地や伐採・伐根、地盤改良があり、建物の安全性を高めるために行われているのです。造成工事を手抜かりなく行うことで、強固で安心して暮らせる建物を建設していくことが可能となるでしょう。
「株式会社ADVANCE」ではエクステリア・外構工事だけでなく、造成工事も承っております。何でもお気軽にご相談いただければ、親身になって対応いたします。無駄のない仕事で「作業品質は高く、料金は安く」を心がけておりますので、造成工事をどこに任せるか迷っているという方はぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
